―会いたいー

―私も でも、もうちょっと祐一の事をメールで確かめたいー

―もういろいろ話したから会ってもいいでしょ?ー

―まだ、駄目―

―来週の土曜は、休みだから滋賀まで行きたい。休みなら逢わない?―

どうしても会ってみたかった。どんな人なのか知りたかった。
送った後、すぐに送ってくるメールが、来なかった。

「なんで駄目なんだ!」

狂ったように自分の部屋で独り言を言うようになった。

京子からメールが来た。

―まだ、駄目だよー

駄目を承知で、僕は滋賀に行くつもりだった。
なんとしてでも京子に会いたかった。