僕の名前は、西条祐一、35歳。
市民課に勤める平凡な公務員である。
独身で彼女と別れて2年半経つ。普段の生活は、家と役所の往復で何の楽しみもない生活だが、唯一の話し相手は、年金課の後輩の田中幸一23歳だった。
前は同じ課だったが、年金課に飛ばされた。性格的に役所に居ないタイプだった。
性格は、明るく融通が聞く奴だった。だから役所からは、あまり良い顔をされなかった。