そんな私も小学生。
ピカピカの制服にランドセル……と言いたいところだが、私は姉のおさがり。ピカピカとは言えなかったが、何とも思わなかった。
入学後の全校集会
全生徒の前で新入生は並んだ。
「新入生のみんなの将来の夢を聞いてみましょう!」
と言う先生。
なぜ、全校生徒の前で言わなければならないのか
なぜ、将来の夢を聞かれなければならないのか
答えは簡単だ。
「僕はウルトラマンになりたいです!」
こういった子供心に触れたいからだ。
子供の夢は所詮夢だからだ。
ケーキ屋さん、花屋さん、仮面ライダー……色々な子供が考える夢が述べられていく。
そんな中、私は言ってしまった。
「ある程度の金銭が保証された、公務員になりたいです」
一気に周りは静まった。
先生の戸惑っている顔は今でも覚えている。
子供らしくない子供、大人を困らすと同時に同級生にもいい印象は与えなかった。