きみは風のようだった




「なにも?」




星志が問う。






「そう。なにも。」






「親のことも、自分の体のことも。自分の持病のことも。」





「持病って!!!爽来病気だったの?!」





「やっぱり…びょ…うきだったんだ…」




佳笑がつぶやく。






「うん。」