「そら…そんなに話したくなかった?」






「え…?」





佳笑?





「これ、落としたんだよ。そら」





そういう佳笑の手には私が飲んでいた薬のゴミだった。






「これ、あんまり見ないからなんの薬か調べたの。」






「…。」







「脳腫瘍ってなに?」






「…。」






「ねえ!!黙ってないで答えてよ。」