「アメリカ行くの?」 「いや…」 爽来は曖昧な返事をする。 「星志、別に決まったわけじゃ…」 「爽桜、ちょっと2人で話してもいいかな?」 爽桜の言葉を遮り、爽来がそう言った。 「大丈夫なのか?」 何に対しての“大丈夫”なのだろうか? 「うん。」 爽来がそういうと、爽桜は教室から静かに出ていった。