きみは風のようだった



「アメリカ行くの?」






「行くかもしれな…い。」






「なんで俺たちに言わないの?」






「まだ、決まってないから。」






「そ。で?他になにか言ってないことあるんじゃないの?」





他に言ってないこと…。



病気のことしか思いつかない。




でもこのことは言えない。





「ないよ。」







「へぇ~俺たちをそうやって騙してんだ。」