制服に着替えて、靴を履いて

「行ってきまーす」

僕は彼女のところへ急いだ。

僕の家から少し行ったところに彼女の家がある。

ピーンポーン

チャイムをならしたらひかりさんが出た。

「あら、まぁくんね。今開けるわ。」

ガチャっとドアが開き眼鏡をかけた女性が出てきた。これがひかりさんだ。

「ひかりさんおはよう。未来起こしにきたよ。」

「じゃあ今日もよろしくね。」

未来の部屋へ向かう。

階段を上ると端に未来の部屋とかかれたプレートが見える。そこが未来の部屋だ。

勝手にドアを開けた。

「未来、起きて。」

何となく部屋を見渡す。

ピンク色のカーテン。ピンク色のベッド。

真ん中におかれた折り畳み式の机。

その机におかれたたくさんの薬。

…薬?何でこんなに薬が…

よく見たらノートまであるし、いけないことだけど、読んでしまおう。

〝○月×日
今日も病院に行ってきた。

高校三年まで生きれるかどうかだって。

寂しいな。何で私なんだろ?
私、悪いことしたかな?神様って意地悪なんだね…
だけどこれから戦っていく。病気も分からないように元気に生きていこう。〟