「新入生の皆さんは、掲示板でクラスを確認して各教室へ向かってください。」

平凡な容姿。平凡な家柄。地味な僕。

唯一特技と言えるものは、勉強が出来ること。

これから3年間またもや平凡な生活の始まりだ。

「まーこーとー!」

ッチ。来やがったか。

「未来、おはよ。」

後ろから突撃してくる幼なじみ避けながら僕は、挨拶した。

「もぉ。何で避けるのよ!」

「10年も一緒にいれば、行動パターンも読めてくるよ。」

隣で怒ってるのは佐々木未来。
元気いっぱいでたいていクラスの中心にいるような人。

「今日は、ひかりさんに怒られなかった?」

ひかりさんは、未来のお母さん。
両親共働きの僕の面倒をよく見てくれた人。

「お母さんには、怒られなかったけど…」

「湊に怒られたんだね」

湊は、未来の弟。
めちゃくちゃシスコン。

「そうなの!全く湊ったら…」

ずっと湊の悪口を言ってる未来。

未来も湊のこと大好きなんだけどな。