優しい魔女は嘘をつく



「シンデレラ、やりたかったんだ」





自分の声が、僅かながら震えていた。





「魔女」は魔法を解かない、と言った。もし、もしも……本当にそうだったら?



この先もずっと″透明″だったら、私はどうなるんだろう。


そして、咲良と堂本くんがいなかったら、私はどうなっていたんだろう。





「……駒森」




名前を呼ばれて、ハッとして前を見る。堂本くんは、私の体を指差していた。




恐る恐る視線を落とすと、震える手が、足が、少しだけ透けていた。




握ったり開いたりを繰り返すと、その感覚も薄れていることに気づいた。




なに……これ。



怖くなって、体が震える。