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その日の放課後、私は言葉を失っていた。
先ほどまで苛ついて机を派手に蹴飛ばしていた堂本くんが、真剣な顔をしてあることを聞いてきた。
それが意外だから驚いているわけではなかった。
驚いているのは、堂本くんが台本を片手に私に聞いてきた内容だ。
私も、まさかその時までそうだなんて思っていなかった。いくらなんでも想定外だった。
「……堂本くん、今なんて?」
念のため、もう一度聞いてみる。
堂本くんは呆れたように首を振ってから、もう一度同じことを言った。
「だから……″シンデレラ″って何?」
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