優しい魔女は嘘をつく


「あ、そ、そうだね。じゃあ私はこれで……」




咲良がそう言って教室を出ていくと、あらびっくり。


驚くことに、今朝と同じ堂本くんと二人っきりになってしまった。




すると、堂本くんが、





「……で、なんで保健室にいたんだよ」





顔をひきつらせながら、私に聞いてきた。




「怪我したのよ」と答えて、私は自分の席に座る。堂本くん、なんでそこまで聞いてくるのかね?





「先生に、怪我の手当てもしてもらえないのにか?」



「じ、自分でできるもん」



「その体でどうやったら怪我できるわけ?」



「授業中にノートとってたら、シャーペンの芯が指に刺さって……」