最後に「またね」って言った時よりも、最高の笑顔を見せてくれたんだよな?
……なぁ、駒森。
あの時、俺……お前になんで、あんなこと言ったんだろな。
もっと早く話しかけていればよかった。もっと、早く知りたかった。
自分の気持ちを伝えるのが後ろめたくて、それで逃げてさ。…………神様、これが自業自得、ってやつなのかよ。
『俺……ほんと、最低だよな』
泣きながら、机の前で崩れた。
こんな自分が嫌いだ。
俺は、お前の名前すら覚えていなかった俺が嫌いだ。
素直になれなくて、嫌われたくなくて、自分の意思で嘘をついた俺が嫌いだ。
駒森を誰よりも傷つけた俺が嫌いだ。
駒森が好きでいてくれた俺が嫌いだ。



