脳に刷り込むように言い聞かせて、私はフラフラしながら自分の席に向かった。
私は透明人間になった。
そして、これから少しの間は、それを楽しむ時間。″神様″がくれた、特別な時間。
呪文のように唱えていると、だいぶ落ち着いてきた。
鞄を机の横にかけて、私は机に伏せた。早く朝が来ることを祈って、眠りについた。
────それから私は、自分で自分を騙し続けた。
そして、やっとそれに気づいたら、もう、一ヶ月以上経っていた。
知らない方が良かったと、思うことがある。
知らなきゃ悲しむこともなかったんだ、って。後悔しなかったんだ、って。
でも。



