そしたら次の瞬間、咲良は泣き出したのだ。
『ちょっと、どうしたの!?』
そこで、タイミングよく近くを通りかかった咲良のお母さんの車。
咲良のお母さんが車を降りると、咲良は逆に車のところまで走っていって、車の裏に隠れてしまったのだ。
『ごめんね。今日は二人で遊んでくれないかな?』咲良のお母さんがそう言った。
それから、咲良はお母さんの車に乗ってどこかに行ってしまったのだ。
正直、私と果夏は何一つ腑に落ちなかった。
咲良は何も言わなかったじゃないか。嫌なら、何が嫌なのかをはっきり言ってくれればよかったのに。
でも、今思えば、咲良は果夏に対して逆らうようなことはしたくなかったんだと思う。



