「あははははっ」





噴き出してお腹を抱える。笑えて仕方がなくて、私はその場に腰を下ろした。





「お花って……なんでそんな目印?おかしいよっ。あはははは」





堂本くんは、困ったような怒ったような、変な顔をしていた。一人で笑う私の声が、教室の中に響く。





「ひー、お腹痛い!もう、堂本くん、面白すぎるよ」





なんか、あれだよね。死んだ人みたいだね!なんて笑ったら、堂本くんは「言われてみればそうだな」と苦笑いを浮かべた。




私が笑っている間、堂本くんはなにも言わなかった。



そして、「久しぶりにこんなに笑ったよ」と目に滲んでいた涙を拭ったとき。






「駒森」