その人がやったのかな?一体誰なんだろう。
「透明だからって好き勝手してくれてるみたいだけど、後で痛い目みるんだからね」
私がポキポキと指を鳴らすと、堂本くんは席に座り、頭をかいた。
「あー、それ俺だわ」
…………。ん??
「え?」
「いや……昨日、俺もすぐに見つけたから。わざわざ戻って言いに行くのはめんどくさいなぁ、って思って目印を」
「……」
「あ、いや。別に嫌がらせとか、そういうのじゃなくてな?」
一人で戸惑い出す堂本くんを見て、とうとう私は我慢ができなくなった。
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