ザザザザ、と砂嵐のような音が映像に入り交じっていて、声が聞こえづらかった。
ズキン、ズキン。
『……やっぱり、無理なんだ』
『無理じゃないよ!』
体が熱い。頭が割れそうだ。
前は見えなかったその先が、頭の中に流れ込んでくる。
夕焼けの光が反射した彼女の涙が、少し頬を伝った後で、ほろりとこぼれ落ちた。
『そんなの、話しかけてみなきゃ分からないじゃん。仲直りしたいのは、向こうだって同じかもしれないんだよ?』
『……話しかけるなんてできない』
『じゃあ……なんで?話しかけなきゃいけないのに話しかけられないなんて……言ってることがおかしいじゃん』
仲、直り……?



