「魔女」の存在は、未だに確かなものじゃないし、謎が多い。
でもまぁ、これから先も″透明″のままなら、やりとりをしていくうちに何かは分かってくるだろう。
彼女が【魔法を解かない】と書いてくれたことに、ここで初めて感謝したいと思った。
どうせなら早く解いてほしいけど、まだいいかもしれない。
魔法を解く方法を、これからゆっくり探していけばいい。
この時の私は、そんな呑気なことを考えていた。
やがてそれが、大きな間違いになるとは知らずに。
閉じた瞼からだんだん、光と共に温かさが消えていくのが分かった。
暗くなっていく視界から逃げるように、私はまた深い眠りへと落ちていった。



