優しい魔女は嘘をつく


私は、鞄の中に入れておいた筆箱の中から、ペンを一本抜き取った。




罫線の入った紙は、いつも同じ大きさながら、不格好だ。



それこそ、ノートをちぎったみたいに。






「魔女」はやはり、学校の生徒?





どうして「魔女」なのに、魔法を使わないで、こんな伝えかたをするのだろう。



そして、私に何を伝えたいんだろう。



とりあえず、手紙に返事を書こう……と思って、紙に手を伸ばしたら。




スッ、と手紙を手がすり抜けてしまった。



……忘れてた。自分の物以外には触れないんだった。




「ぬぅ……」




……どうしよう。


しばらく考えてから、私はあることを思い付いた。