堂本くんがそこまで言いかけて、ハッとしてこちらを振り返った。
「か、勘違いすんなよ!……俺が他の奴らに変な風に見られるのが気に入らねぇ、ってだけで」
焦った堂本くんの顔が、少しの距離があってもよく見えた。
「話すのも楽しいし。……別に、駒森のことが嫌いとかじゃねぇよ」
「……うん」
小さくても、その声は廊下に響いた。
そして……少しだけ、安心した。
堂本くんに嫌われてたらどうしよう、って、内心少し不安に思っていたんだ。
理科の授業の後の、あの休み時間に起きた事件から。
気にしてない、って言ってくれたけれど、本当は私のこと、嫌ってたんじゃないかなぁって。



