顔が沸騰しそうなくらい熱くて、胸がきゅうっと、締め付けられるような感じがした。
「堂本く───」
ピロリロリン、ピロリロリン。
私が彼の名前を名前を呼ぶよりも先に、教室に電子音が鳴り響いた。
そこでようやく現実に引き戻されたのか、堂本くんはバッ、と手を離した。
そして、制服のポケットに手をつっ込んで、中からスマホを取り出す。
画面を見るなり、堂本くんは「げ」と目を見開いて、慌てて机の上の鞄を背負った。
「どうしたの?」
「……や、ちょっと用事ができて。今日はもう帰るわ」
顔を赤くしたまま、堂本くんは答えた。



