優しい魔女は嘘をつく


「お前もそうだよ」




堂本くんは真剣な目で言った。





「解けない魔法なんてない。いつか解けるから、それは魔法って言うんだよ」





その強い瞳に、吸い込まれそうになった。



日に照らされた髪はほんのり黄金色に染まり、風に触れてふわふわと揺れる。


ビー玉みたいに透き通った瞳には、窓の外の淡いオレンジの空が映っていた。



その整った顔立ちに、思わず見とれてしまった。




そうだった。堂本くんが王子役になってほしかった理由が、もう一つあった。




初めて彼を見たとき、″カッコいい″って。素直に、そう思ったから。




トク、トクと鼓動が音を立てる。




彼の手に触れたい。

彼の温もりを、もっと感じたい。