鏡を見る。

そこに映っているのは、自分だった。

凡そ20年前の自分。

高校生、天神学園高等部に通い、ティーダやルナ・ツェペリ、鈴木 すず教諭と馬鹿やって騒いでいた頃の自分。

「若返っとる!」

鏡を指差して言う。

「若返っとる!」

大事な事なので2回言いました。

夢にしては、あまりにリアル。

現実にしては、飲み込み切れない。

昨夜たらふく飲んで、嫁のすずに仕方ないなと苦笑いしながら寝床に連れて行かれた橘 龍一郎は、目が覚めると実家で高校生やり直しをさせられる事になっていた。