天神学園の奇妙な案件

龍一郎は、特殊な呼吸法で横隔膜を振動させた。

そして、十字架を振り下ろす直前の蛮の胸板に、左右の拳の連打!

5発、6発、7発!

そして8発目が命中する寸前で。

「か…は…」

蛮の体は大きく傾き、そのまま倒れた。

太極拳の極意、雷声(らいせい)。

特殊な呼吸法で横隔膜を振動させ、驚異的な速さで拳を繰り出す技。

拳銃に例えるなら、横隔膜が撃鉄で拳が弾丸のようなものである。

全盛期の龍一郎なら、瞬時に30発は拳を繰り出せたものだが…。

「そ、そうだよな…」

龍一郎は、そのままフラリとよろめいて倒れる。

(この頃の俺は…まだ雷声習得してないもんな…)