天神学園の奇妙な案件

玄関の方で声がする。

「あら、蒲公英ちゃんこんにちは」

「お邪魔します、ユリアさん。ティーダっちいる?」

「うん、お部屋の方で休んでると思うけど」

「お?蒲公英、今日も甲斐甲斐しくティーダの世話か?」

「麗龍さん違うよ!ちょっと顔を覗かせに来ただけだよ!」

ユリアに挨拶し、麗龍に冷やかされ。

「ティーダっち?」

蒲公英はドアの隙間から顔を覗かせる。

「よ、蒲公英。見舞いか?」

ベッドで体を起こし、ティーダは微笑んだ。

女王精霊召喚の連発、トドメのアストラル・ユースティティア。

魔力はほぼ枯渇していた。

『父子揃って馬鹿』

それがリプニーの第一声だったという。

ミルトゥワから両親揃って天神に来訪、タイマントーナメント優勝後、再び意識を失ったティーダの診断をした。

オロオロと狼狽する蒲公英に対し、嘗ての自分を見るような目で、リプニーは優しく語り掛ける。

「この子の父親はもっとバカだったから、こんなものじゃなかったんです。それに比べれば軽いものですから。心配いりませんよ」

「おい、酷いなリプニー」