「あーあ…」

読んでいた本をパタンと閉じ、ルナはポンチョをヒラヒラとさせる。

そこから落ちてきたのは。

「!?」

何やら怪しげな刻印を刻まれた奇怪な形のナイフ、幾重にも魔法陣が描かれた呪符、蝙蝠を干からびさせたミイラ、ヤモリを黒焼きにして粉にしたものを入れた小瓶…。

「もし何とか決勝に進めたら、私の魔力を総動員して大規模な呪いでルカをやっつけようと思っていたのに…」

「……」

顔を引き攣らせる蛮。

それ、黒魔術のメッチャヤバい術式じゃない?

「ティーダ達にはとても使えないけど、別にルカは仲間じゃないから」

そう言って、ルナは薄く笑う。

「私は知略謀略黒魔術も何でも来いのお利口thunder…」

実はルナ、怒らせたら容赦ない説浮上…。