天神学園の奇妙な案件

「ああ」

ティーダは右手にユースティティアを握り締める。

左手は握り拳。

その左手が、開いた瞬間。

「!?」

閃光!

目も眩む、どころの光ではない。

観客も、審判のヴラドも、見守っていた龍一郎も蒲公英も、一味の面々さえも目が開けていられないほどの閃光!

これを間近で目にしたルカは、眩しいというものではない。

「うあぁああぁああっ!目が…目があぁぁあぁあっ!」

激痛を感じるほどの光。

時間操作を行使できる彼とて、不意打ちの目晦ましには反応できない。

光の精霊ウィスプの力。

基本的な精霊の力だけで、ティーダはルカの動きを封じる事に成功した。