天神学園の奇妙な案件

精霊の女王の加護を得ていたのが幸いした。

風の精霊は防御には特化していないとはいえ、それでも女王だ。

生身で臥龍の力を受けるよりは、遥かにダメージを軽減できる。

これが只のシルフの加護ならば、ティーダは先程の龍一郎との攻防で敗北を喫していただろう。

「何だよ…何で立つんだよお前…」

心底悔しそうに龍一郎が言う。

「勝たせろよ…勝たせてくれよ…俺は負けられねぇんだよ…!」

「……」

何も言わないまま、ティーダはユースティティアを掲げる。

その重さに驚いた。

いつもは羽根のように軽く感じるユースティティアが。

どれ程のダメージが蓄積しているというのか。

だがそれは、龍一郎とて同じ。

いや、もしかすると龍一郎の方がダメージは大きいかもしれない。

だから。