天神学園の奇妙な案件

『足が千切れ飛んでも知らんぞ!』

禿鷲が、龍一郎の身の内で全力を解放する。

「ティイイィィイィイィィイダァァアァアアァアァッ!」

咆哮と共に、龍一郎は出た。

呼応するように、ティーダも床を蹴る。

そして、リング上には審判のヴラドしかいなくなる。

…音だけが聞こえた。

ユースティティアを切り返す音、肉を打つ音、身を斬る音、骨が軋む音。

時折、刃が光を反射するのだけが見える。

強靱な脚力で床を蹴るせいで、所々が陥没する。

不可解で、不気味にさえ映る光景だった。

一体攻防はどうなっているのか。

ティーダは、龍一郎は、如何なる戦いを演じているのか。

今優勢なのは、一体どっちなのか。