天神学園の奇妙な案件

予想だにしていなかった、すずのムエタイ技。

よろめく龍一郎。

その隙に、彼女は龍一郎の背後に回り込んでいた。

「でも、ムエタイより得意なのは…」

すずは彼の腰に両手を回してクラッチ、そのまま仰け反るようにして、龍一郎の後頭部を床に叩き付ける!

ジャーマンスープレックス!

龍一郎を反り投げしたすずは、リング上で美しい弧を描いた。

痛烈な投げ技。

目の前が明滅し、龍一郎は意識が眩む。

『龍一郎、おい龍一郎!』

禿鷲が必死に呼びかける。

「プロレスなら、ここでフォール、3カウントで私の勝ちなの」

スッと立ち上がるすず。

龍一郎に対し、彼女の攻撃は容赦がなかった。