天神学園の奇妙な案件

だがすずは。

「はっ!」

開始線を蹴って前に出た!

素早い接近と共に、後ろを向きながら回転肘打ち!

サイ・リウ・ラン。

意表を突いた攻撃に、龍一郎は面食らいながらもガードする。

「ムエタイかよっ?」

「…大奥様…夕城 こはくさんが得意だったの」

幼い頃、彼女の稽古場でも覗いたのか。

すずは、見事な回転肘打ちを披露した。

「そしてこれが」

両手を伸ばすすず。

文字通り、柔軟且つ伸縮自在の腕を『伸ばして』、龍一郎の頭を摑み、引き寄せて。

「ティー・カウ・コーン」

首を両手で押さえ込み、そのまま頭部に回し膝蹴り!

ゴッ!という鈍い音。

龍一郎の上体が仰け反った。