天神学園の奇妙な案件

「過去の世界を変えるっていうのは、それだけ難しい事なんだ。不可能と言ってもいい。その変えようとする行為も含め、歴史は織り込み済みで動くんだ。決められた歴史のシナリオは、細かい書き換えは出来ても、大筋のストーリーは変えられないって感じかな」

「ふぅん…」

何だか難しい話だ。

スペシャルバカの龍一郎は、既に考える事を放棄してしまっている。

『要するにだ』

龍一郎の内から、禿鷲が補足する。

『何者かが歴史改変の為に俺や貴様を過去に戻したのだとしても、決められた歴史は変えられんという事だ。貴様とあの淫らな体の女教師が結ばれる事も、貴様の娘が生まれる事もな』

「……はは」

禿鷲の言葉を聞いて、安心したように笑う龍一郎。

「…何でこんな事訊いたんだ?マジでゲームの話?」

ティーダが1人首を傾げた。