天神学園の奇妙な案件

「…詭弁ですね」

悔しげに歯噛みして言うルカ。

「そんな事は実際に試練を乗り越えてから言って下さい。龍一郎さんに、すず先生を殴れるんですか?未来には伴侶となり、愛娘を設ける相手を、その拳で殴れるんですか?」

「……」

龍一郎はゆっくりと顔を上げる。

「その愛娘が生まれる未来を消そうとしている奴をぶっ倒す為なら、すず先生だって乗り越えてやるさ」

「っ!」

その表情に、脅える。

逆鱗に触れられた龍の如き憤怒の表情。

愛する女と戦う事を強いられた、運命への怒りのような、そんな表情だった。