突然、会場がどよめく。

この日の為に設置されていた電光掲示板に、対戦カードが表示されたのだ。

大会前の予告通り、ルカは不戦勝のまま決勝まで駒を進める。

勝ち上がってきた者が、最後にルカと優勝を争う事になる。

そして、ルカへの挑戦権を賭けた戦い。

第1試合、ティーダ・グリフィノー対ルナ・ツェペリ。

第2試合、橘 龍一郎対鈴木 すず。

「こんな事って…」

蒲公英が口を塞ぎ、蛮が思わず絶句する。

月と太陽と称される2人の戦い。

そして恋人同士である2人の戦い。

どの選手も、戦いづらい初戦の相手と言える。