「テンプレな挨拶なんていらねぇよ」

不敵な笑みを浮かべる龍一郎。

事情を知らない他の仲間達の手前、多くは語らない。

「ま…お互い全力でやろうや、それだけだ」

「……」

ルカもまた、神妙な顔をして頷く。

ルナは、ティーダは、蒲公英は、蛮は、知らない。

この戦いが、天神学園は勿論、歴史まで左右する戦いである事を。

そして龍一郎、すず、ルカも知らない。

この戦いの末に、どんな結果が待っているのかを。

ルカは自在に歴史を改変できる。

だが、この戦いの結果だけは予想できないし、改変も出来ない。