実の所、威力より魔力の消費より。

「……」

ティーダは蒲公英の顔を見る。

「ん?」

「いや、何でもない」

ユースティティアを鞘に納めるティーダ。

彼は、蒲公英の喜ぶ顔が見たくて。

蒲公英に誉められたくて。

この技を編み出したのかもしれない。

まだ、名もなき技。

しかしこの技で、いつか蒲公英に危険が迫った時、自分の手で守る事が出来れば。

こんなに嬉しい事はない。