「すごーい!きれーい!」

蒲公英が歓喜の声を上げる。

虹色にも似たティーダの技は、薄闇の屋上でとても美しく輝いて見えた。

暗闇の中では、特に映えて見える。

「すごいねティーダっち!そんな事できるんだね!」

「いやあ…父さんのメメントモリに比べると、全然弱い技だよ。あっちは全女王同時召喚だけど、俺のは普通の精霊だし…」

「でもすごいよ!こんな綺麗な技、私見た事ないよ!」

謙遜するティーダを、蒲公英は手放しで誉める。

瞳をキラキラと輝かせ、まるで宝物を見つけた幼子のように、無邪気にはしゃぐ蒲公英。