天神学園の奇妙な案件

あくまでヴラドに反目するルナ。

このままではお互いに退くに退けず、和解の切っ掛けを失ってしまう。

と。

「これは貴方の差し金ですか、ツェペリ家当主ヴラド・ツェペリ」

突然、そんな事を言い出したのは蛮だった。

「何…?」

怪訝な表情をするヴラドに、蛮はまくし立てる。

「娘の吸血鬼、ルナ・ツェペリをけしかけてヴァンパイアハンターの僕を虜にし、眷属にでもするつもりですか?くそっ、何て卑怯な…これでは全く抵抗が出来ない」

「……」

尚も怪訝な表情のヴラド。

だがティーダは、蛮の思惑に気付いたようだ。

「そうか、魅了(チャーム)の魔術だな?ルナは蛮を魅了して奴隷にしたんだ!だから、もうツェペリ一族の軍門に下るしかないって事か!流石吸血鬼の名門ツェペリ一族!こんな策を練って娘のルナに命じるのは、ヴラド学園長をおいて他にいない!」