天神学園の奇妙な案件

「魔道協会でヴァンパイアハンターの修行中には、自炊とか普通にしてたから。それなりに料理は出来るよ」

洗い物をしながら言う蛮の背中は、いつになく頼もしく見える。

「…食材とか、どうしたの?」

「ヴァンパイアハンターとして稼いだ蓄えが幾らかあるから…でも、底をつかないうちにアルバイトでも始めた方がいいかな。家賃とかはペインさんに随分勉強してもらってるから、助かるよな」

…なかなか経済観念もしっかりしている様子。

私なんて、お小遣いのやりくりも上手くできない事もあるのに。

そんな事を思っている間に、オムライスの皿は綺麗に空になっていた。

「綺麗に食べてくれたね。気に入って貰えたのかな?」

「…悪くはなかったと思うけど」

「そうか、良かった」

スッと皿を引く蛮。

「待ってて。食後の紅茶でも淹れるよ。コーヒーの方がいいかい?」

「…紅茶…ミルクティー」

「了解」

手際よく、蛮は紅茶の準備をする。