天神学園の奇妙な案件

嘗て禿鷲を退けた英雄、シオン一味の一員であるヴラドが、龍一郎の攻撃で無様によろめく。

『見るに堪えんな。こんな男に後れを取ったとあっては、俺の沽券に関わる』

溜息をつく禿鷲。

「…って、禿鷲が言ってんぜ?こんなもんじゃねぇだろ、アンタは」

「……」

ゆっくりと体勢を立て直したヴラドは、ギリギリと歯軋りしていた。

「俺の言い分の方が、正しいに決まっておろう。軟弱の極みたるあのヴァンパイアハンターの小僧に、みすみすルナを奪われろというのか、貴様は」

「娘を持つ親ってのは、みんなそうなんじゃねぇのか?軟弱の極みのヴァンパイアハンターに娘を取られる親もいりゃ、ダンピールとかいう人間と吸血鬼の混血に娘を取られる親もいる」

「何の話をしている!」

瞬時にリロード、即座に発砲を再開するヴラド!

フェイントを交えた動きで射撃を回避しながら。

「自信満々の王様であるアンタの娘だろうが!」

龍一郎は詰め寄った!

「自信満々にいい男を選ぶって、何で信じてやらねぇんだッッッッ!」

八卦掌秘伝、多彩な連続の足技を放つ八卦七十二暗腿(はっけななじゅうにあんたい)!