天神学園の奇妙な案件

弾かれた缶を拾い上げ、龍一郎は屑籠に捨てた。

「あんまり厳しく育てんのもよくねぇよ。少しは娘の自主性に任せた方がいいんじゃねぇか?」

「ほざくな。親の脛齧りの小僧が。子を持つ親の気持ちなど分かるまい」

「……まぁ俺も、ベルには世話かけられたけどな」

「何…?」

「こっちの話だ」

ズボンのポケットに手を突っ込む龍一郎。

「男と付き合うくらい、好きにさせてやれよ。アンタも嫁さんを掻っ攫いに、龍虎軒に通ったクチなんだろ?」

「俺は真祖の吸血鬼になる前からの王だ。王は傲慢が許される」

「…その傲慢でルナに逆らわれてんのが分かんねぇのかよ」

次第に苛立って来る龍一郎。

対するヴラドも、口答えする龍一郎に苛立つ。

「面倒だな」

ヴラドはソウルイーターも抜いた。

「殺すか」