イラッ。

今、龍一郎の顔を見るだけで神経を逆撫でされるのは何故だろう。

「橘 龍一郎…今は休憩時間ではないぞ。即刻教室に戻れ。さもなくば牛裂きの刑に処す」

「何だよ、普段は俺が屋上で昼寝こいててもスルーの癖に」

「言われた通りにせんか。縊るぞ」

「ルナが家出してっからか?」

「……」

瞬時に。

「!?」

ヴラドはマンイーターを抜き、発砲した。

龍一郎の手にしていた缶コーヒーが弾き飛ばされる。

「俺の言いなりにならん奴は葬るぞ。0.05秒以内に教室に戻れ」

「…みっともねぇなあ、魔王と恐れられる天下の天神学園学園長がよ」