天神学園の奇妙な案件

その日は、随分遅くまで結界に時間を費やしていたのか。

ルナはいつまでも眠る事はなかったが、蛮の方は人間だ。

流石に最後までは付き合えず、いつの間にか眠ってしまっていた。

家具もない、寝具もない、何もない部屋で過ごす夜が明け。

「…ん…んん…」

蛮は目を覚ます。

…傍らには、座ったままウトウトと舟を漕ぐルナの姿。

昼夜逆転の吸血鬼にとっては、これから就寝時間だ。

部屋にある唯一の小さなテーブルの上には、コンビニで買ってきたのだろうか。

朝食代わりのサンドイッチと飲み物が置かれていた。

蛮が眠っている間に、買ってきてくれたらしい。