天神学園の奇妙な案件

それは、蛮と一緒に居たいが為なのか、それともただの父親への反抗心なのか。

名門ツェペリ家のお嬢様であるルナは、この安アパートで蛮との共同生活を始める事にした。

同棲ですよ奥さん、若いっていいわねぇ。

ペインがルナに部屋の鍵を預け、帰っていった後。

「まずはお父様に見つからないように、結界を敷いておかなくちゃ」

ルナはテキパキと、アパート周辺に結界の準備をする。

「なぁ、ルナ」

蛮は今も、覚悟を決めかねているようだった。

「煩いわ、蛮」

結界を敷く手を止める事なく、ルナは言う。

「どうせお父様は、どんなに説得しても貴方を許す気はないもの。だったらもう許しなんか得ない。私が好き勝手にするわ。天神学園の学園長の癖に、私の交友関係にまで口出しするなんて矛盾してるもの。お父様が何と言おうと、私は蛮と一緒に居る」