「だけど」

蒲公英の作った食事を有り難く頂きながら、蛮も苦言を呈する。

「僕やルナだけの問題じゃないだろう。このままいつまでも龍一郎の家に厄介になる訳にはいかない。迷惑がかかるだろ」

「……」

確かにルナの居所を知れば、ヴラドは橘家にも乗り込んで来かねない。

そしてマンイーターとソウルイーターを遠慮なくぶっ放して蜂の巣だらけにするのだ。

龍一郎はともかく、彼の家族に迷惑をかけるのはいただけない。

「俺はともかくかよ」

顔を顰める龍一郎。

そんな彼らの会話に。

「だったら」

1人の女性が口を挟んだ。

祖母のペインだ。

「私が一肌脱いであげましょうか」