柔らかく微笑むすず。

握り締めた手を、引く。

「そろそろルナの手当ても終わるの。龍一郎の番」

「ああ」

手を繋いだまま、2人は仲間達のもとへと歩いて行く。

その様子を隠しもしない2人に、目を丸くするルナ、冷やかすティーダ。

蛮も驚いたように、2人を見ている。

校舎内に避難していた蒲公英も、駆けつけるなり2人の様子に黄色い声を上げる。

…結局の所、何も解決には至っていない。

現状維持。

それが今回の事件の結末。