横たわったままのバルトメロイの胸倉を、龍一郎は摑む。

「どうやったら俺達は戻れるんだ?」

「……何?」

訝しげな顔をするバルトメロイ。

「今更惚けんじゃねぇよ」

龍一郎は彼を片手で引き摺り起こした。

「時間操作で俺達をこの時代にタイムスリップさせて、この世界そのものを修正力で壊してしまおうとしたんだろ?大それた真似しやがって!」

「……」

バルトメロイの目が、驚きに見開かれた。

「この野郎、まだシラを切るつもりかよっ!」

『待て、龍一郎』

禿鷲が彼を制する。

『バルトメロイ、貴様はいつの時代のバルトメロイだ…?』