そして教室には龍一郎1人。

「くっそ…」

ゴン、と。

拳を机に打ち付ける。

「何で信用してくれねぇんだ…つってもなあ…いきなりじゃあ俺だって信用できねぇもんなぁ…いまだに自分でも夢オチじゃねぇかって思う事あんのに…」

彼は机に突っ伏し、溜息をついた。

一味の仲間達でさえ、あまりに荒唐無稽な話で信用してくれない。

何でもありの天神学園でさえ、過去になかったケースなのだ。

無理からぬ話だろう。

「何とか自分だけで歴史改変を阻止するしかねぇのか…」