彼女が作る弁当は、自分のものと龍一郎、龍乃の3人分。

最近ここに、ティーダの弁当も加わった。

ミートボールは、自分の弁当箱に2個、龍一郎と龍乃のに4個ずつ。

「……」

ティーダのには密かに6個。

贔屓!

贔屓だ蒲公英!

「り、理事長うるさい!」

言いながら弁当を詰め終わった蒲公英は。

「ん…」

おかずが何品か、余った事に気付く。

ミートボールが4つ、磯部揚げが2つ、卵焼きやコールスローも。

ティーダの分に余分に入れるには、もう隙間がない。

「……そうだ」

蒲公英は、棚からもう1つ弁当箱を取り出した。